世界一有能な数学者と
世界一幸福な数学者、
どちらを選択するか。
数学に関わる人の人生って
何故こうも波瀾万丈なんだろうか。
ブレードランナーの何も与えられず何者でもない苦悩と対極に
三代に渡る数学の才能を育てるべきか、
本人の幸福を優先すべきか、
その問題に対し誠実過ぎるくらい描いているからむず痒くもなった。
また子役の素直じゃなさが可愛いし笑
子供にも同じ才能があったとして
親が自分の果たせなかったことを
子に成してもらおうと
本人の意思を尊重せずその道へ誘う...
ってな単純な話でもないし、
アメリカらしい親権を巡る裁判の場面もよく出来てた。
数学の才能はラジウムより希少！と裁判所で言い切るのが
振り切れてて凄いなー。
まあ才能に殺される人もいるが。
「さっき言ったのは本心からじゃないよ。パソコンを閉じなさい、僕の目を見て。時に我々は思ってもないことを言ってしまうんだ。君は前にピアノを欲しがって僕がダメだと言ったら死んじゃえと言ったけどあれは本当？」
病院に女の子を連れてきたシーンも気に入っている。
いちいち親子関係のお手本のようなやりとりを丁寧に描いて
泣かせにくるから困った笑
片目の猫は世界一凄い猫だし
片親の叔父さんは世界一大切な人。
プラスマイナスのバランス。
