今年一番心が揺さぶられた映画。
メアリーとフランクの血の繋がりのない固い絆、親子愛にいくら感動してもしきれない。
そしてメアリー役のマッケナ・グレイスちゃんの無邪気でひたむきな演技に心を鷲掴みにされ涙腺崩壊。
マッケナちゃんはフラーハウスの時から注目してたけどまさかこんなに大人顔負けの演技ができる天才子役だったとは知らなかった。
『アイアムサム』のダコタを越えるレベル。
マッケナちゃんの演技でこの映画の全てが成り立ってるといっても過言ではないくらい、マッケナちゃんに魅了された。
フランク役はキャプテンアメリカでお馴染みのクリエヴァ。
叔父っていう立ち位置はメアリーとの関わりの面でも、メアリーの祖母にあたる自分の親との関係の面でもとても複雑だけど、その複雑さを体現できていたクリエヴァの演技もマッケナちゃんと同様素晴らしかった。
物語だけでなく丁寧に作り込まれた演出にも感動。
全体的に画面の色合い、映し方がお洒落で美しかった。
特に夕日をバックにしたシルエットだけのシーンがとても綺麗。
「両親どっちか一方でも、フランクみたいな叔父さんでも友人でも、その人と一緒にいたい、一緒にいれる場所が好きと思えるならそれが家族」
マッケナちゃんのインタビューでの言葉がこの映画のテーマでありメッセージでもある。
愛には色んな形があること、血の繋がりだけが全てじゃないこと。
観客に訴えかけるメッセージを感じとり、理解したとき、メアリーとフランクの親子愛はますますハートフルで愛おしいものに変貌する。
最初から最善の道が分かる人なんていない。
葛藤だったり煩悶だったり、様々な壁を自分を取り巻く人たちと乗り越えてみんなで一緒に成長する。
そんなことを教えてくれる、今年絶対見るべきヒューマンドラマ。
