かず

gifted/ギフテッドのかずのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.7
”我フレッドを思う、ゆえに我あり”

ギフテッド=天才。

”冷静ならおのずと道はみえてくる”
1番大切なのは<愛する>才能。

今作も公開最終日ギリギリの鑑賞レビューです。

姪のメアリーと片目を失った猫フレッドと共に暮らすフランク。
メアリーは数学の天才で、フランクの姉ダイアンは著名な数学者。
メアリーはダイアンの自殺を機にフランクの元へ来たわけだが、その才能を知った祖母のイブリンが偉業を達成させようと親権を主張、その後どうなるのか?というストーリー。←←長いですね(笑)

家族愛がテーマのこの作品。
本当の幸せとはなんだろうか?
完璧な家族のことだろうか?母子家庭、お金が無ければ幸せでないと言い切れるだろうか?
親子でなくとも、フランクとメアリーの2人を見てると、本当に大切なものは何なのか?を教えてくれます。
時にはぶつかり、喧嘩する。
何気ないそんな毎日が幸せだったりするんですよね。

天才の子を持ったとして、自分と同じ平凡な生活をして普通の毎日を過ごすか。
それとも特別な教育を受けさせるべきか?
本人にとってどの選択が最良か、なんて、わからない。
人生に正解なんて無いと思います。

”人”って何かしら欠けてると思うんです…
あの人は頭が良い、でも常識がない
あの人はカッコいい、でも性格が悪い…
何もかも完璧な人間なんていないんですよ。
メアリーは数学の天才。それでもいじめに対するやり返しが酷すぎるとか、言葉使いがおかしいとか…
私達がこれは違う。と思うものでも、本人はそれが正しい、普通だと思うわけで…
天才の人と比べたら尚更ですね…常人には天才の考えてることなんて計り知れません(笑)

俳優さんについて書いていきます…

主演(フランク)はキャプテンアメリカでおなじみのクリスエヴァンス。
アクションばかりを見てるとなんとも新鮮。
ロバータはつい最近まで上映されていた「ドリーム」に出演のオクタヴィアスペンサー。
そして、今作のNo.1はやはりメアリー役のマッケナグレイス。
彼女の涙には胸が締め付けられ、私も涙しました。

この作品の良い所はやはり、全てが自然に見えるところである…
家であったり、教室だったり、小学生同士で遊んでいたり…何もかも風景が自然に見える…
教室でのシーンは隠しカメラで撮ったなど、監督のこだわりも強いそう。

好きなシーンは、殺処分寸前のフレッドをフランクが他に保管された猫2匹とともに助け出すシーン。

ボロボロ泣くではなく、さらっと泣け感動する本作品。

レンタル開始になったら改めて鑑賞しようと思います。
かず

かず