結末の状態に至るのは実はとても簡単だったのかもしれない。
しかし、それぞれの意思や思惑、若くは疑問や不安が一体化を図る事で起こる僅かな見解の相違と摩擦が、その単純明快な解を阻害する。
他者へ自らの想いを託す人間は、その想いのあまり少々思考が傾倒しがちだ。
そして愚かな事に、想いを託した相手の意思を見失う。
その様なある種での偏愛が、画面の傾き、揺れといった不安定な映像面からも伺えた（揺れは多少しつこい印象）。
giftedは才を指した言葉だが、子供との愛しい日々もまた大切な授かりしものであること再認識させる素晴らしい映画。
