まゆげ

gifted/ギフテッドのまゆげのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.0
母親を亡くした天才少女と家族の物語。
基本的には、育ての親である叔父のクリスエヴァンスと祖母のリンジーダンカンが、娘の親権を巡う話がメイン。

アバウトタイムでは、穏やかでお茶を愛する優しいお母さんだったリンジーダンカンが今回は、自分のエゴで夢を諦めきれず、娘に対して少し間違った愛情を注ぐ母親を熱演していた。
個人的には、ただのヴィラン側として憎い存在でしか本来描かれなさそうな役柄でも人間くさい部分や彼女なりの愛情がみえてとても良かった。
すこし哀愁漂う影のある優しい叔父さんを演じたクリスエヴァンスもめちゃくちゃよかったけれど、娘役のマッケナグレイスの演技が最高に素晴らしかった。
アイアムサムのルーシーことダコタファニング以来。
周りと異なる特別な才能をもって生まれてきた少女を好演していた。

また映像と脚本のセンスの光るシーンが多く、特にクリスエヴァンス演じるフランクとマッケナグレイス演じるメアリーの2人の関係を絵的にみせるシーンとウィットにとんだ会話でみせるシーンのバランスがよい。
親権を奪い合うため、法廷のシーンも多くここでの会話劇も印象的。

ストーリー自体は、特別珍しいものではないけれど、丁寧なつくりと役者陣の演技でとても良い作品だった。
まゆげ

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