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gifted/ギフテッドのyumeayuのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.0
おはようございます。スティーブンソン先生。
(ゆうべはお楽しみでしたね。ニヤッ)

父親と娘の物語(正確には伯父さんと姪っ子)って、ベタ過ぎる気もしますが、感動間違いなしの設定ですよね。
かくいう私も今作の主人公メアリーちゃんと同い年の娘を持つ父親でして、そしてさらに猫も飼っているので、もう感情移入せずにはいられなかった。

特別な才能があるなしに関わらず、やっぱり子育ては一筋縄ではいかない。
子供の可能性を伸ばしてあげようとするおばあちゃんの気持ちも理解できるし、子供は子供らしく育てたい、もしくは様々な選択肢を与えてあげたいというフランク(ダイアン)の気持ちもわかる。子供にとって何が一番の幸せなのか…。確実な正解がない問題だから難しい。

それにしても、びっくりしたのがメアリーを演じたマッケナ・グレイスちゃんの演技。
またしても恐るべき才能が現れましたね。
あの眉間にしわを寄せた表情がにくたらしくもかわいい。
それでいて年相応の純粋で素直な一面も持ち合わせていて、これまたかわいいのです。
やっぱり子供に一番大切な要素は“愛嬌”ですよね。

あと感動したのが、上級生のいじめっ子から同級生を守るシーン。実際は守るどころか返り討ちにしてしまうのですが…。
そして、その勇敢さもさることながら、素晴らしいのがその後の教室でのシーン。
クラスメイトに「もう人は殴らない」と謝る一方で、いじめっ子に工作を壊されてしまった男子生徒に対して「君の動物園は最高だった。みんな拍手!」といってあげる気遣いと優しさ。これ大人でもなかなかできない。
個人的には数学ができることよりも、勇敢さと優しさを兼ねそろえた彼女の性格のほうが“ギフテッド”なのではないかと思いました。

さて、このマッケナ・グレイスちゃん。劇中のメアリーを地で行くかのように、彼女もまた素晴らしい演技の才能の持ち主なわけですが、気になるのは自分の才能についてどのように思っているのか、そして彼女の両親はこれからどのように育てていくつもりなのかということ。
同い年の娘をもつ身としては、すごく興味がある。

天才子役の末路って結構悲惨だったりするので、どうか今作のメアリーのように彼女にとって最善の道を歩んでほしい。
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