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gifted/ギフテッドのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公は天才数学者だった姉の忘れ形見である7歳の姪のメアリーを男手ひとつで育てている。小学校に入学したメアリーは大人もうならせる頭脳を見せつけ、教師たちにも特殊な教育を受けるべきと薦められる。しかし、主人公はあくまで普通の小学校に通うことを望んだ。そんな彼らのもとに、主人公の母が訪ねてくる。母は、姉の才能を受け継いでいるメアリーを引き取りたいと申し出る。やがてメアリーの親権を争う裁判が始まるのだが…という話。

(500)日のサマーのマーク ウェブ監督作品。僕はこの監督の作品はアメージングスパイダーマンシリーズのみ鑑賞。主演はキャプテンアメリカでおなじみのクリス エヴァンス。

姪っ子が天才である以外は典型的なファミリー映画で凝ったストーリー展開もないのだが、登場人物のキャラクターが確立されていて、その魅力で最後まで楽しむことができた。天才一家それぞれの孤独を描いているのも興味深い。そして何と言っても、子役の女の子が可愛らしい。
天才特有の生意気な部分はあるものの、クリス エヴァンス演じる叔父の育て方が良いのか、ヒロインらとても素直に育っている。また、上級生にからかわれているクラスメイトを助けるために暴力沙汰を起こす勇ましさも持ち合わせていた。
メアリーを巡って主人公とその母親が裁判で争うパートがメインなのだが、立場は異なるものの、2人とも心からメアリーの将来を案じているので、観ていて複雑な気持ちになった。終盤に明かされる姉の秘密には驚かされたし、母親の涙にはこちらももらい泣き。まあ、飼いネコの扱いはシャレにならないくらい殺意が湧いたけれども。

作中に出てくるミレニアム懸賞問題「ナビエ-ストークス方程式の解の存在と滑らかさ」は、実際にはまだ未解決らしい。なんかロマンがあるねえ。
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