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gifted/ギフテッドの海のレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.2
似てるよーと聞いたので。giftedとI am Samを続けて観た。

どちらも親権争いを題材に、家族の形をえがいてる。giftedの娘役マッケナ・グレイス、I am Samの娘役ダコタ・ファニング、どちらも演技上手いしめちゃんこ可愛い。本当に可愛い。
父と離ればなれになる悲しさをグレイスは激しく、ダコタは静かに表現。対照的な名演技。とりあえず二人とも抱きしめたい。

内容が似てる似てないはさておき!比較してみて、個人的にはI am Samの方が好きだった。

giftedは音楽もカメラワークも絵のトーンも、癖のない美しさ。でも何だろう…美しいけど、良くもなく悪くもなく、当たり障りない印象…。
対してI am Sam。音楽にビートルズはズルい!
カメラワークもコマ落とししたり、急に映像止めたり、ホームビデオ感溢れてて父と娘がより生き生きして観えた。

あと興味深かったのは、登場人物の設定を明確に伝えるタイミング。

giftedは「娘が天才という設定」を後半で明確にするんだけど、設定への先入観が邪魔して、登場人物との距離感が若干広がった。
I am Samは「父親が知的障害という設定」を前半で明確にするんだけど、途中で先入観が抜けて、登場人物への親近感が湧いた。

比較するとI am Samの方が好きだったけど、比較しなかったらgiftedも面白かった。
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