ハッピーアイスクリーム

gifted/ギフテッドのハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.0
数学に対する天性の才能(ギフテッド)を持つ7歳の少女と、彼女の亡くなった母親の代わりに面倒を見る叔父の絆を描いたドラマ。

数式よりも難解な家族のあり方。

『(500)日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』の監督が、『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスを主演にした感動作。

亡くなった姉の代わりに面倒を見る叔父とその才能がためにおませながらも、チャーミングな少女との掛け合いが、ときに微笑ましく、ときに深くて色々と考えさせられた。
夕陽をバックに神の存在について話すシーンが良かった。
隣のおばちゃんがめっちゃいい人。
叔父と少女の物語の中で徐々に見えてくる、亡くなった少女の母親の“娘”としての部分と、その母エブリンとの関係性もなかなか考えさせられる。

そんな中、一番印象的だったのがあるきっかけで、病院へ行くシーン。本筋よりもここが一番泣けた。いい表現が浮かばないけど、めっちゃ愛だった。

“バカになっても 普通に育てば みんなが喜ぶ”
“ずっと一緒だ”

今だ解けない数式は、いつか誰かが証明するのだろうけど、家族のあり方に正解はないから難しい。
ただ、自分の子じゃなくても全力で向き合う叔父さんの愛情は、間違いではなかったと証明されたと思います。