Melko

gifted/ギフテッドのMelkoのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.8
家族ってなんだろう、親子ってなんだろう…と考えさせられた。爽やかに涙流せる映画だった。

これも結構前から気になってて、やっと鑑賞。メアリー役の子がとにかくかわいい。
まつ毛ながっっっ!!

「ギフテッド」だけど、まだまだお子ちゃまで生意気なメアリーと
頭と要領は良いけど自由気ままなフランク。
こうゆう凸凹親子モノにありがちな、親役がクズってのが、これはあまり重たくなく、たしかにフランクは気ままな独身男だけど、しっかりメアリーを愛してる。
癌は母親(フランクの母、メアリーの祖母)いわゆる、毒親。
自分が結婚と出産で諦めざるをえなかった夢を、子供に叶えて欲しかったんだろうな。そうゆうモードに入ると、そうゆう親は周りが見えなくなり、子供の声が聞こえなくなる。だから娘は、自分の命を懸けて反抗したんだな、、
そう考えたら、すごく悲しくて。。
母親だって、本当は娘を愛していて、すごくなってほしい、幸せになってほしいって思ってたはずなのに。

地に足のついた生活のフランクがメアリーに語りかける言葉がとても穏やかで、
的を得ている。
「バカになっても、普通に育てばみんなが喜ぶ」
フランクなりの育て方。
たとえ勉強ができなくても、生きてはいけるからね。
人から信用されなかったり、人の幸せを喜べなかったりする事の方が大変。

新生児出産の瞬間に立ち会う場面は、泣けた。
赤ちゃんが産まれて喜ぶヨソの家族を見て、
「お前が生まれた時と同じだ。」って。そんなこと言われたら、自分の存在を丸ごと肯定された気分。泣いちゃう。

「今晩預かってほしい?毎日でも預かりたいわ。」って言うオクタヴィアスペンサーも良かったなあ。肝っ玉おばさんて感じで要所要所盾になってくれる。
損得なしに親切にしてくれて、大事な時は怒ってくれる、こんな近所の人も最近あんまりいないなあ、、

生まれちゃいけない子なんていない。
「ギフテッド」じゃないから価値がないなんてこともない。
みんな自分と同じ人間。
人生一度きり。
悔いのないように自分の人生生きていきたいし、
自分の子供には、、その子が歩みたい道を一緒に模索できる親でありたい。
Melko

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