プリーズ・セイ・サムシングの作品情報・感想・評価

プリーズ・セイ・サムシング2008年製作の映画)

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製作国:

上映時間:10分

4.0

「プリーズ・セイ・サムシング」に投稿された感想・評価

ピピ

ピピの感想・評価

4.0
これを観てデイヴィッド・オライリー監督を知りました。

あとからスパイク・ジョーンズの『her』の、CGゲームパート(f××k you!って言ってくる丸っこいキャラ)を制作していたことを知りました。

この作品の、ネコとネズミの喋り声と歩く音が好きです。無機質な冷たいヴィジュアルも好きだし、愛を感じる熱いお話も好き。

日本語字幕版↓
https://vimeo.com/14338274
こういうストーリーはどうかと思う一方で打たれ弱い

表現がいいんですよきっと
邦題がまたいい。「おねがい なにかいって」
0と1で表現される世界、記号っぽく無機質で、伝統的な(?)近未来SFな世界感。シーン変わりに常に挟まれるカラーバーは、続きに興味を持たせる効果がありました。

この猫とネズミの住む世界、外はいつも前屈みにならないといけないくらいの強風で、ゴチャゴチャのネオンの街の中、猫はいつも前屈みで徒歩で職場に向かうんです。ここ良かったです、この心象風景には個人的に共感の嵐です。
そして、風はドットで表現されていて、アナログテレビ風にインターレースが時々ぶれます。
カラーバーや砂嵐、巻き戻しと再生、タイムコードなど、アナログテレビやVHS風な演出で作品は構成されています。
ストーリーには特に着目してないんですが、この監督の表現方法や演出のセンスにはとても惹かれたので関わったのを漁っていきます。
みら

みらの感想・評価

3.8
かわいいよね
青二歳

青二歳の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・オライリーのCGアニメーション。猫とネズミの夫婦のお話。神経質な作家のモラハラネズミの夫と、猫の奥さんがそれに耐え続ける話にしか見えん…
1度だけネズミが“ファニー・ゲーム”の手法を使い、破綻した関係を“巻き戻し”てやり直す。しかし2度目はない。ネズミは自分の過ちと向き合うほかない。

話の核は不器用な夫婦それぞれが思い合う関係性の難しさなのだけど、未来の世界観が良かった。オライリーの単純化された幾何的で、でも描き込まれた背景は、説明がないのに未来社会のインフラや技術について十分なイマジネーションを与えてくれる。
話の筋を妨げるような過剰なSF的世界ではなくミニマムで、それゆえ猫の職場や通勤、ネズミの執筆環境など、観客がリアリティのある状況を想像しやすいのだと思う。夫婦は恋人と違って生活を共にするから難しさを持つのであって、やはり最低限の生活感を描写しないと彼らの関係の問題が見えない。
CGが目的でなく、あくまで手法であって、それでもなおCGならではの魅力をもち、作品の完成度を保っているのがすごい。
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