ふき

ドラキュラ血の味のふきのネタバレレビュー・内容・結末

ドラキュラ血の味(1970年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

「ドラキュラ・リー」の第四弾。
ドラキュラの弟子に利用され、三人の老人オカルトマニアがドラキュラを復活させるが、老人たちは恐怖で弟子を殺してしまい、その復讐でドラキュラに狙われる。全体的に見ればドラキュラ黄金パターンなのだが、弟子に扇動された老人が、ドラキュラ復活のピースを揃えていく展開にはワクワクした。
しかし「老人を自分の子供に殺させる」との制約のため、登場人物を描き込む余裕がないのは難点。ドラキュラが手を下すシーンも相対的に減ってしまった上、ドラキュラが強靭で威厳たっぷりなシーンがなく、事あるごとに見つかって驚いたり走って逃げたりするので、どうにも格好がつかない(これはクリストファー・リー氏の演じるドラキュラに共通する特徴だが)。
そしてラストは……なんだろう、教会の神聖な雰囲気によって自滅……か?
個人的には、ドラキュラの滅び方の中でもトップクラスの肩すかし感だと思う。拠点(復活の場所)を教会に選んだのも弟子だし……。
パッケージは一番好きです。ドラキュラ伯爵が人生をエンジョイしてそうで。
ふき

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