垂直落下式サミング

君のまなざしの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

君のまなざし(2016年製作の映画)
3.0
幸福の科学。最近では清水富美加ちゃんが出家して千眼美子ちゃんになったことでゴシップを騒がせたことで知られる新興宗教だ。オウムを持ち上げた結果あんなことになってしまったのでマスメディアには今も宗教アレルギーがあるようだが、仏教やカトリックなんかは国外にも出店し成功している老舗チェーンで、最近になって発起したやつはイケイケのベンチャーだと考えれば、そりゃあ後者のブラック率は高くても仕方ないでしょう。良い悪いではなくて、そういうもんだと割りきっていればいい。世界各地にイエスの教えを布教しに行った十二使徒だって、ほとんどがけしからん邪教を広めた異端者だという理由で現地人にぶっ殺されているのですから、既存の信仰を重んじる者からしたら、できて100年も経ってない宗教なんてどれもヤベェものにみえるのは当然だ。これだけを取り立てて騒ぐ必要はないだろう。
私は色んな宗教団体の信者の方にお話を聞くというのを趣味としてやっていたんですけれど、幸福の科学地方支部にお邪魔した際に、気さくな会員の方にけっこう分厚いハードカバー本と御守りをお土産としてタダでいただいたこともあり、比較的に穏やかで太っ腹な団体という印象があるのでわりかし好意的なのかもしれない。何にしても一般人に好感をもってもらえるようなプロモーションは大切だ。この作品も知人からいただいたタダ券で鑑賞した。

お話はというと、ペンションの住み込みアルバイトをすることになった苦学生に自身の前世の記憶が去来し、時空を越えて巨大な怨霊と対峙することとなるオカルトアドベンチャーが展開するというもの。いつもの大川隆法アゲを目的としたハッピーサイエンスムービーだが、これがなかなかの怪作だった。
シェイクスピアの舞台劇で唐突に演説が始まるように、この作品も急に大仰でかったるい説法が始まるが、最早それは大川隆法映画というひとつのジャンルとして確立されつつあるシークエンスだ。画面に写し出されるのは、丹波哲郎がより性善的に心霊を説いているかのような宗教感。信ずるものだけが認識している“何か”であり、普通の映画ではみることの出来ない“何か”であることは確かである。
とりあえず次の選挙、保守だけど自民党に票入れるの癪に触る人は幸福実現党イチオシですよ。議席とるのは難しいだろうけど、与党の言うことも野党の言うことも聞かない協調性皆無の変人政党がひとつくらいあった方が面白いでしょう。