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一番強い者のkonomoのレビュー・感想・評価

一番強い者(1929年製作の映画)
3.6
ノーザンライツ2018にて。毎年楽しみなピアノ伴奏つきサイレント映画。今回は北極海で活躍する漁師兼猟師の話。船長の自慢の娘を取り合うおとこのせかい。

ストーリー自体はシンプルで、娘に片思いしてた船長の部下(5年勤めた)が、ぱっと出のイケメンで腕の良い船乗りに彼女を奪われるという…気の毒な展開なのだが(まぁ娘の気持ちもあるしね)、とにかく船で北極海に繰り出し、小舟に乗り換えて氷の上でアザラシや北極グマを狩る様子にドキドキ(さばいたナイフを北極グマの頭でふいてた!)。
行方不明者が出ると、母船でラッパや太鼓を鳴らしたり。母船からアザラシをガンガン撃って拾いに行ったりも(誰でも撃っていいわけではなく、腕により船長から指名される)。
船長はいかにもな巨体にモッフモフの毛皮のコートと帽子。船長しか持てない感じのパイプを咥えてて、船の名前はバイキング号。

手を出してきたいけ好かない手伝いの男をさくっとクビにして自分でさっさと馬を扱う娘(目がキラッキラでかわいい)、いつも編み物を離さないどっしりしたおばあちゃんの女性キャラも良くて、本筋より眺められる知らない色々を楽しんだ。
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