ピュンピュン丸

新仁義なき戦い 組長の首のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

新仁義なき戦い 組長の首(1975年製作の映画)
3.5
成り上がる文太を初めて観た!(笑)
この作品の文太には、他の作品には見られない「計算高さ」と「辛抱強さ」、そして「執念」がある。エンディングでの、ああいう明るい感じのドヤ顔はあまり見たことなかったな。

とは言え、最大の見処は実は文太でなく、「ひし美ゆり子」‼ ウルトラセブンのアンヌ隊員。感激!「さげマン」設定だけどね。

成田三樹夫、山崎努、渡瀬恒彦、
西村晃、室田日出男というラインナップ。

で、少しだけ不満。
せっかく成田VS文太となったのだから、もっとドスの付き合いと駆け引きの攻防戦が見たかった。カーチェイスでなく。カーチェイスだとこの二人の戦いでなくともよく。『ブリット』に勝てるわけもなく。

それから、西村晃の大親分は、金子親分以上にナサケない。こんなんで、大きなヤクザ組織を束ねられるのか疑問だなぁ。まあ、水戸黄門やるようになるくらいだから似合ってないのかも。西村晃の情けない親分ぶりは、他の作品でもお見かけしてしまう・・・。

けど、文太。文太はやっぱり成り上がるより、異端児で跳ねっ返りのほうがよく似合うよ。ごめん (^_-)

でも、オモロかった。