【尻つぼみ、ネタ切れか!】
北野武最新作「アウトレイジ 最終章」を観てきた。このシリーズの醍醐味は、西田敏行や小日向文世、國村隼といった大御所は煽り合い、シュールな形でくたばっていくところにある。
強面、関わったら殺されそうな人達が、ヤクザのヒエラルキーの元、時に暴力的になり、時にヘコヘコする様子も見所だったりする。
今回は、ピエール瀧がうっかり北野武に喧嘩を売ったが最後、延々と落とし前をつけていく話になっている。
しかし、これが退屈だ。上映時間104分とシリーズ中一番短いのだが、体感時間が2時間半のように感じた。
理由は単純明快。手数が少なすぎるのだ。既視感のある暴力描写、同じような総動、展開を一つの作品の中に入れ過ぎ。
確かにピエール瀧や西田敏行の怪演は爆笑ものなのだが、これは北野武映画あるあるをパッチワーク的に繋ぎ合わせただけのお粗末映画にしか見えなかった。しまいには、最終章だからと終盤20分は店じまいを始め、伏線や登場人物の整理に注力していた為、北野武映画特有のヌケがなく非常に残念でした。
これは映画芸術ワーストに入りそうだ、、、