エイプリル

クローバーフィールド・パラドックスのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からわくわくできるテンポの良い映画でした。
ただこの映画を誰かに紹介する時にジャンルを何と言えばいいのか難しい映画だと思いました。
ホラーというほど恐怖演出があるわけではなく、SFというほど科学的知見が生かされているわけではなく、人間ドラマというほどそれぞれの立場にフォーカスしているわけでもありませんでした。色々なごった煮みたいな映画でしたがそれがクローバーフィールドシリーズっぽくて良いのかも知れません。ちぎれた腕が勝手に動き出して役に立つメッセージを残すところとかは完全にコメディでした。
色んな奇妙な出来事がどんどん出てきてこちらをストーリーに引き込む序盤は良いのですが、それらが結局「次元が違う出来事だから何が起きてもおかしくない」の一言で片付けられてしまい、要は観客をびっくりさせられることなら何の脈絡もなくても使って良いみたいなスタンスの作り方になっていて、あんまり真剣に視聴してても全部「そういうものだから」で片付けられるんだろうな…って思ってしまって徐々にストーリーにも集中できなくなってしまいました。
地球が見えなくなってしまったことによる孤独感の映像的表現はかなり良かったです。ゼロ・グラビティ以来に宇宙が怖いと思わされました。
ラストカットは賛否両論だと思いますが (ラストの怪獣も何の脈絡もなく出てくる)、最後の最後で「クローバーフィールドを見たな…」って気持ちになれたので、個人的には良かったです。
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