クローバーフィールドというのは大きな枠組みであって、その中ではある一定の世界観さえ守れば何をやってもいいんだ。
ディズニーリゾートの中に色んなジャンルのアトラクションがあるように。
JJが本作の公開にあたってクローバーフィールドは遊園地だと語ったが、実際に見てみてJJの言いたかった事がよくわかった。
一作目はPOV形式の怪獣ディザスター。
二作目は密室サスペンスからの……。
三作目はSFホラー(ちょっとコミカル)
うんうん、この感覚さえ掴めば「クローバーフィールドである必要がうんぬんかんぬん〜」なんて感想がどれだけ不毛かがよくわかる。
アイデアを作品として形にするためにクローバーフィールドという枠組みを借りただけ。逆に言えばクローバーフィールドとして出せばアイデアを形にできるんだから、それって素晴らしいことじゃないか。
制作費やら宣伝やら、新規タイトルの単発の映画では越えるのに苦労する壁をクローバーフィールドが手助けしてくれるなら、大いにクローバーフィールドである必要はあると言える。
監督も無名、脚本家も無名。アイデアは良くても資金がなければ良い俳優も良いスタッフも揃えられない。そして宣伝も疎かじゃ誰も見てくれない。
それならと手を差し伸べてくれるのがクローバーフィールド。もはや一つのブランドと化したそのタイトルが後押しして、今後も面白いアイデアを作品として世に送り出してくれるのなら、今後も、このシリーズには大いに期待していきたい。
ネタバレはない方が面白いのもこのシリーズの特徴。気になったらつべこべ言わずに見るべし。
なのでとりあえずは、面白かったよ!と、その一言だけ添えておこう。