TAK44マグナム

クローバーフィールド・パラドックスのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.3
ついに謎が解き明かされる!


突如として出現した巨大怪獣によってNYが破壊され、自由の女神の頭が吹っ飛ばされたあの事件。
そう、「クローバーフィールド/HAKAISHA」ですよ!
覚えてますか?パーティのシーンがメチャ長いアレです!

何故、怪獣が現れたのか?
最大の謎、その理由がついに判明しちゃいます!という映画です。
製作費がかさみ過ぎてしまって劇場公開はナシ!
NETFLIXでの配信のみとなりました。最近、このパターン多い。
(↑その後、解禁されてDVDも無事に発売されました)

エリザベス・デビッキなど、マーベル映画で脇をつとめた俳優さんが出演している他、チャン・ツィイーまで顔を見せております。


近未来、資源の枯渇が深刻化、あと五年もたずに人類の文明が崩壊することが判明。
世界のいたるところで石油をめぐっての小競り合いが始まりつつありました。
そこで世界中が協力しあい、地球に影響しない宇宙ステーションで粒子加速して無限のエネルギーを生み出そうという計画が立案されます(因みに、ゴルゴ13にも粒子加速によって異次元からエネルギーを供給しようとする実験をゴルゴが守るというエピソードがあったりします)。
何年もの間、何度も何度も失敗を重ねつつも、ついに装置の起動に成功して沸き立つクルーたち。
でも、何か様子がおかしい。
轟音と共にステーションが大きく揺れ、クルーたちは言い知れぬ違和感を感じ始めます。
違和感の正体は窓の外にありました。
なんと!
そこにあるはずのものが消えていたのです。
そう、地球そのものが・・・!

うわーっ!地球壊しちゃったのかも!?と焦るクルーたちに、更に襲いかかる数々の怪異!
豪快にミミズをリバースしたり、壁に腕を喰われたり、水責めの挙げ句に氷漬けにされたりと、次々と命をおとしてゆくクルー達。
それでもって、うめき声響く壁の中からは見知らぬ美人さんがこんにちわ!
「あんた、誰?」
「わたしもステーションのクルーだけど、どうやら貴方たちとは違う次元に住んでたみたい」ってな感じで、実験の影響によってパラレルワールドに来ちゃったらしい事が徐々に判明してきます。

もう一回、同じ状況にすれば元に戻れるはず!と、装置を修理して粒子加速を再度ためしてみることにするのですが、そんなに単純なものなんですか?!

つまりですね。
パラレルワールド同士がぶつかり合って、次元がしっちゃかめっちゃかに混ざってしまったんですって!
別次元から呼んでもいないのに巨大怪獣来ちゃった!という事だったんですね。
そうかー、なるほど!
って、別段、驚くほどのことじゃないですけどね・・・
こういう話ってSFでは常識だからいくらでもあるし。

これ観て思い出したのが「大魔獣激闘 鋼の鬼」という古いOVA。
ある島で、秘密裏に衛星ビーム兵器の実験をしていたら次元に穴が空いちゃって、そこから二体の魔獣が現れちゃうっていう内容でしてね、JWALKが歌う主題歌も渋い傑作なのですが、なんとなく似てるでしょ?
JJ・エイブラムスには「鋼の鬼」こそ実写で撮ってほしいよ!
景気良く300億円ぐらいパーッ!と使ってさ〜(苦笑)


・・・それはさておき。
一作目は全編POV撮影での巨大怪獣パニック、二作目がまさかの限定空間でのシチュエーションスリラーときて、本作は見た目もネタも割とオーソドックスな印象でしたね。
そういった意味で、お金はかかっているの分かりますが、ちょっと食い足りなかったというのが本音です。
ステーションのセットや外観のCGは出来も良いし、最近だと「ライフ」とか気に入った方は楽しめるのではないでしょうか。
何だかよく分からないうちにラストで「おおー!」となって終わりますが、クローバーフィールドシリーズって毎度そういう感じですよね〜。
そこだけはシリーズ通しての特徴なのかな。


NETFLIXにて