ノラネコの呑んで観るシネマ

名探偵コナン から紅の恋歌のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.2
面白い!
前作の「純黒の悪夢」は、敵も味方もプロフェッショナルで、シリーズ屈指の快作にしてアクション巨編だったが、今回はいつもの謎解きに回帰。
京都と大阪を舞台に百人一首にまつわる事件が展開するのだけど、これもなかなか良く出来ている。
今回はコナンと平次のバディもので、どちらかと言うと大阪カップルよりの物語にしたのも新鮮味に繋がっている。
平次を巡る三角関係をバックボーンにすることで物語に安定感が出て、登場人物の感情を最終的に百人一首の恋歌に落とし込んだのも上手い。
まあ真犯人の動機や犯行のやり方はかなりの強引で矛盾もあるけど、ネタバラシをギリギリまで引っ張った上に、派手なアクションと組み合わせてしまったので、観ている間はあんまり気にならない。
さすがに前作程のインパクトは無いが、シリーズ中でもかなり上位に来る出来栄えだと思う。