たまーにこういうアホっぽいもの見たくなるよな!!
っと思ってみたら、以外にも丁寧に作られた映画だった。
これ、もう公開されているあらすじが全ての作品。
「シングルファーザーの男が、幼い一人娘を惨殺されてしまう。犯人を見つけ出した男は、犯人を自宅の地下室に監禁し、想像を絶する拷問を加えていく」
これです。これが全てです。
なので、基本、以下にはネタバレ情報を含みます。(そこがキモの映画ではないので・・・)
さて。こんな映画だけど、結構考えさせられた。
私、本作と同い年の娘を持つ父親です。
たまにニュースで痛ましい幼児殺害のニュースを見る度に、
「俺だったら、仮出所した犯人をとっ捕まえて、ありとあらゆる拷問しちゃうな・・・」
と考えていたので、本作はまさにその妄想にドンピシャ。
多分、「復讐は何も生まない!!」とかいう金田一少年みたいなこと言い出す方もいるんだろうけど、そういうんじゃあないんだよね。。別に何も生まなくても良いの。
意味のある暴力はある。
価値はなくとも、意味さえあれば良い。
そういうものってあると信じております。
ということで本作を教材的に見ることも出来たし、そういう意味でラストの主人公の行動はめちゃくちゃ勉強になった。
そっか、最後殺さない方が良いんだ!!という。
犯人も、おそらく生かされた方が今後のダメージが大きいし、自身も刑罰的にはかなり量刑が減るだろう。(世論も味方につくだろうし、情状酌量の余地も大きかろう)
タメになった。
で、映画後半1時間弱ある肝心の拷問シーンですが、グロ耐性強めの私でも、結構きついところはあった。これも合格点。
で、冒頭述べた通りドラマ部分は結構丁寧に作られていて、ただのお馬鹿映画ではない。
ということで、(本来この手の映画では指摘するのも野暮だと思うが)脚本についてコメントすると、さすがに犯人が分かるきっかけが「日記」というのはどうなんかい!あほすぎるだろ!
こんなもん、そういう話が好きな人向けのSNSで匿名で発信しているのを犯人の携帯を見て知った、とか、なんでも良いけど、もっとあるでしょう。
あと、娘がいかに残忍な殺され方をしたか、というのをもっと見せて欲しかった。
というのも、1時間弱ずっと拷問されてるので、途中で犯人が可哀そうになってくるときがあり。。。
途中、主人公が犯人の日記を読み上げたときに「やっぱこいつ最低なやつだ!もっとやれ!」てなったので、「犯人がいかにクソ野郎か」をもっともっと意識させてくれると、こちらのカタルシスも増したと考えた次第。
以上。
別にお勧めはしないけど、グロ系が苦手でないなら、普通に面白い映画でもあるので観ても良いのでは。