温暖化による氷河の融解の影響で、地表の98%が海に覆われていた。
僅かな生存者たちは、海上に建てられた基地や船の上でなんとか生きながらえていた。
今、生態系の頂点に立っているのは獰猛なサメであった。
そして、さらなる水温の上昇で海中は食糧不足に陥り、空腹となったサメは人間を狙い始めていた…。
近未来を舞台に、人類とサメの戦いを描いたSFパニックアクション。
『PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星』ですよ。
この意味不明なタイトル見せられると、ついつい観てしまいますよね。
分かっていても『猿の惑星』と言ってしまいそうになる『鮫の惑星』。
アメリカのB級映画制作会社大手の「アサイラム」が製作した映画です。
本作は『鮫の惑星』というタイトルから『猿の惑星』要素を期待する人がいるかもしれませんが、その期待はトイレに流してください。
『猿の惑星』のオマージュを思わせるのは、最後の自由の女神が顔を出すところだけです。
パッケージでは、サメに戦闘機が突っ込む戦闘シーンを思わせる描写がありますが、一切なし。
基本、槍でサメと戦います。
内容は、地球温暖化で地表のほとんどが海となり、地球はサメが支配する惑星に・・・というお話です。
設定は普通に面白さはあると思いますが、肝心な話とCGが相変わらず下手というか、粗くて残念。
サメは勿論、町もほぼCGなので、B級感はメチャメチャあります。
ヘリコプターでさえCG丸わかり。
サメのCGは何度も使い回していて、同じ映像を何度も見せられる。。。
人類も何だかよくわからないけど、凄い事をやってサメ達に立ち向かいます。
すいません、自分には何をやろうとしているのかさっぱりわかりませんでした。
あげく、サメが持つ微弱な電流を発する器官から電気を集めて、ロケットを打ち上げようとか言い出す始末。
んなわけあるか!と思ったんですが、
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ロレンチーニ器官
本当にあるんかい!
しかし、二酸化炭素濃度の上昇による温室効果によって水没した地球で~とあり、二酸化炭素を減らして温暖化を止めよう!みたいな話の流れだと思うんですが、そもそも地球が水に覆われた段階で、動物は激減するし工業活動や化石燃料の燃焼は停止するので、二酸化炭素の放出は止まると思うけど。
ポンコツ人間の科学の粋で、トンデモモンスターを駆逐する映画が好きならば観よう。
また、ヒロインの女性科学者の不美人さも相まって見所はほとんどありません。
B級サメ映画にありがちなオネーチャンの大胆な水着シーンも皆無です。
さらに冒頭、サメがボートや桟橋をガンガン破壊しながら人を食う中、樽に入ってた事で女の子が1人無事だったんですが、ラストまで登場し続けるくせに何もしません。
何の為に配置されてのキャラなのかさっぱり解らなかった。
監督の娘か何かか?
サメが活躍するシーンも少なく、サメが地球を支配などしてないし、いったいどこが『サメの惑星』なんだ?
子供だましには向いている作品かもしれないが、大人が鑑賞するには観るに耐えない。
どれだけ低予算で作ってるのか知らないけどもっと頑張れ。