もはや珍しくもなくなった廃墟の写真集と決定的に異なるのが、これが映像であり、廃墟に流れる時間を同じスピードで感じられる点。
わざわざスクリーンで観る価値あるかなと思って二の足踏んでましたが、その価値…
世界70箇所の廃墟のみを撮ったこの映画、音楽もナレーションもなくカメラも殆ど動かない。その上人間が一切出てこないのでまるで廃墟の写真集を見ている気持ちになります。だいたい1カット20秒から30秒ほど…
>>続きを読む廃墟の写真は今や珍しいものでもなくなったけど、これは映像ってのがポイント。
カメラが動かないからこそ、空気の動きが意識される。風や水の流れが、鳥の鳴き声が、止まった時間を浮き彫りにする。
止まった時…
なんの説明もなく、かつてそこに人が居た形跡だけ遺された廃墟の佇まいと、風や動物や植物がたてる音だけを90分眺めてると、だんだんもう人類は滅んでいて、かつて人間はどんな生活を送ってたのかを調べる宇宙人…
>>続きを読むTHE 瞑想映画。
廃墟が好きじゃないと苦痛だと思うし、好きでも途中寝るかもしれない。
淡々と廃墟だけを見せ続けること90分。
正直、途中ダレる。
しかし、もうここまで来たら面白いとかどうでもよく…
原題はHOMO SAPIENS、なのに人間は一人も登場しない。途中、人間「だけ」が登場しないんだ、と気づいた時に、ただの傍観者(鑑賞者)ではいられなくなった。
その直後に現れた屠殺場の廃墟の映像は、…
ナレーションも音楽もテロップもなく、淡々と世界の廃墟映像を映す映画。その場の音がそのまま聴けるので、生々しくてなんだかどきどきした。鳥の声、羽ばたき、虫の羽音、風がたてる色んな音、水音、波や雨の音……
>>続きを読む何ヶ月分も撮りためた音のソノリティーを、休日に一息に観たような感じ…の心地よい眠気
映像の作りは素晴らしいし、自然と人工物の奏でる音は微かながら豊か
だから眠いが見る価値あり
原題は『ホモ・サピエン…
Nikolaus Geyrhalter Filmproduktion GmbH