いずぼぺ

私はあなたのニグロではないのいずぼぺのレビュー・感想・評価

4.0
「自由と勇気ある者の国」、アメリカの歴史はアメリカの黒人の歴史でもある。

共通するテーマの作品は「憲法修正第13条」をはじめいくつか見てきた。近年、実話ベースのドラマとしてもいくつか映画化されているのもみてきた。本作はそれらとはやや趣を異にする。
サミュエル・L・ジャクソンがナレーションをつとめる「私」は作家ジェームズボールドウィンである。同時代のマーティンルーサーキング、マルコムXも「言葉の人」であったが、作家ボールドウィンは飛び抜けて言葉が冷静である。

もう一度、ノートをとりながらみないと私の中にうまく取り込めない。

間違いなく言えることは、今日本人である私が観るべき作品だったこと。

燃える情熱や主義主張のない国民が増えているのは協調性が高いからだと受け止めている今のアメリカを見たら預言者や天使は嘆く
「自由の国」ではない。時折「勇敢な者の国」になることがあるだけだ
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