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私はあなたのニグロではないのhirogonのレビュー・感想・評価

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ジェームズ・ボールドウィンという人をこの作品で初めて知りました。
60年代公民権運動の中心的人物・思想家として活躍した黒人文学のレジェンドと呼ばれる人とのこと。

本作は、彼が残した僅か30ページ程度の未完成原稿「Remember This House」を元に彼の本、エッセイ、インタビュー、講演、メモ、手紙などの内容を加えて再構成。

ジェームズ・ボールドウィンの視線とサミュエル・L・ジャクソンの語りで綴られる映像。
主要な登場人物は、ジェームズ・ボールドウィンと時代を共にした黒人活動家3人。3人とも暗殺で亡くなっている。

・ジェームズ・ボールドウィン(1924~87)
・メドガー・エヴァース(1925~63.6.12暗殺)
・マルコムX(1925~65.2.21暗殺)
・キング牧師(1929~68.4.4暗殺)

アメリカの黒人社会が経験してきた歴史をジェームズ・ボールドウィンという視点で俯瞰できて、知らなかったことも多くて意義のある作品です。
映画は、下記のような各種の歴史的な映像を組み合わせてナレーションで繋げていく。
・講演
・インタビュー
・ニュース
・黒人が関連した映画のシーンの数々
・写真

映画は23本が取り上げられていて未見の作品も多いのですが、本作の視点から見た説明と併せて紹介されるので勉強になります。

映画内で印象に残った言葉を幾つか。(うろ覚えですが)

「白人は黒人に対して無知」
「白人が黒人に対して抱くのは無知が故の恐怖」
「黒人が白人に対して抱くのは怒り」

「私はあなたのニグロではない。ニグロを作ったのはあなたたち」