黒沢清の映画は毎回何この映画ってなるんですけど、マジでなにこの映画。
宇宙人侵略モノなんですけど、おかしいのはその宇宙人に遭遇した人間の描き方で、どこか素っ頓狂で、重い事態にもかかわらずなんか演技は軽いし、ちょっとほんわかした曲は流れるし、な、なんやこれ。となる。児島さんのとこなんかモロそうで、児島さんの抜けた演技と女の子のアクションのギャップがものすごい。
で1番好きだったのは長谷川博己が演じてる桜井っていうキャラで、全くつかめないし、なんか軽いし、でも怒るし、一体なんなんだこいつは。最後はめっちゃ笑かしてくれるし。なんなんだ。
黒沢清が宇宙人モノってどうなの?って思ってたんですけど、概念を奪われた人達はcureで洗脳された人みたいだし、文明が破滅するところは回路のラストを思わせるし、帰ってきた夫と夫婦関係の修復っていうのはまんま岸辺の旅だし、今回もよくわからない廃墟とよくわからない崖に行くし、合成は適当だし、やっぱり黒沢清だなあとも思う。
この感じでいろんなジャンルをやってほしい。