エリオット

散歩する侵略者のエリオットのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
4.3
一見すると不可思議な物語だが、実は黒沢流のけっこう感動的なラブ&コメディー…ところどころ大笑いしてしまった。
侵略者(宇宙人」が人間の概念を奪うという原作の発想自体が面白いし、概念を奪われた人間が突然縛られていた何かから解き放たれたように溌剌とし始めるのも興味深い。
廃屋、揺れる木々やカーテン、突如変わる照明、車窓の異常な背景、モブのごちゃごちゃした動きなど、いつもの黒沢映画的なシーンには事欠かないが、通して見ればかなりストレートな作品になっていると思う。
アナザーストーリードラマ「予兆」は高橋洋脚本で映画版よりドロドロしているらしく、そちらも楽しみ。
それにしても松田龍平の顔と走り方はどうみても宇宙人にしか見えない…
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