那覇了

散歩する侵略者の那覇了のレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.9
昭和特撮、あるいは「ウルトラセブン」風の「寄生獣」+「亜人」+「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」。

旦那が宇宙人であることを告白するシーンは、「ウルトラセブン」の最終話のパロディですね。
敵の厚生労働省にベレー帽の男がいたり(亜人?)、侵略者に乗っ取られた旦那がテレビの真似して色々覚えたり(寄生獣)、小ネタであろうものが違和感なく挟まれてます。

しかし、今回の侵略者は「寄生獣」のパラサイトたちに比べると頭の出来がそれほどでもなく、格闘戦に強いのが一人いるものの銃弾弾いたりできるわけでもない。
そのせいで、ただの変な人化してしまう所におかしみが生まれるわけですが、その辺りは「マイティ・ソー」や「ワンダーウーマン」などにもある、人間界の常識を知らない人ギャグに通ずるものが。
人の頭を乗っ取る話ではNetflixの「トラベラーズ」でも、そう言う方向のギャグをかましてきますね。

あくまで主題のためのガジェットとは分かってはいつつも、概念って言うのは学習による知識の体系化だから、放っといても治っちゃうんじゃ?
と気になってはいたんですが、その辺は、一応、回収されたました。

「散歩する侵略者だ!」と、警鐘を鳴らすシーンにこれ見よがしな万国旗とか、なんかしら含むとこありそうなものもありそうにも見えたりはしますが、基本的には、変なギャグを楽しむ映画だと思います。
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