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散歩する侵略者のskm818のレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.9
うーん、何が言いたいのかよくわからんけど、とりあえず、宇宙人に身体を乗っ取られたり概念を奪われたりした方が周囲から見て「まとも」になっちゃう人間も一定数はいるのだなということはわかった笑。シンジさんは宇宙人に乗っ取られたことで一から人格作り直して優しい夫になったし、近所の引きこもり君は所有という概念を奪われることで平和活動家に。
概念が人の言動を作っているということだよな。それを奪われることで一から学習し直すこともできる。この辺ちょっと哲学的。
成り行きで宇宙人に協力しちゃうジャーナリストの桜井の行動がよくわからんが、あれ最後はなんなんだろう。通信機をスイッチオンした時にはもう、アマノくんが引越ししてきていたのでしょうか。あの行動は桜井本人の行動にも見えるが。
彼は世の中クソだと思っているから、侵略者に同調しちゃうんだろうな。全部壊れてしまえばいいとか、その手の中二病的なことを考えていた男だったのではないか。
攻撃的なタチバナさんはなんで他の人間に乗り移らなかったのかな。宇宙人でも生きるのがめんどくさくなることはあるのか。
あんだけがんがん殺しているのに捕まらないとか、都合よく廃工場や倉庫が存在しすぎとか、厚労省の役人がマシンガン装備した連中を従えてるとか、どうかと思うところはあるが、これだけ全体が荒唐無稽だとどうでもよくなる。そしてなぜか笹野高史がいちばん不気味で宇宙人に見える。
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