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散歩する侵略者のsebaloveのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
1.5
舞台の映画化らしいです。それにしても…

松田龍平のファンなので、内容は別にして観に行くつもりでしたが、松田龍平を愛でるだけではとにかくキツい映画でした。

この作品はジャンルとしては何に該当するのでしょう。SF?それはさすがにないな。宇宙人が出てくるだけじゃSFにならないし。SF風恋愛映画ぐらいかと。

何故侵略の前のりとして来たのが3人でしかも全員が日本にきたのかとか、何故母船と連絡するための通信機器を地球の材料でわざわざ作らなきゃいけないのかとか、何故概念を一人の人間から一つしか取らないのかとか、突っ込みどころ満載です。

この映画を観たら、エイリアン・コヴェナントのスコアをあまりにも低くつけてすぎてたことに気付き、深く反省し、修正しました。

それなりの俳優さんが出演しているのに、ずいぶん残念な映画になっちゃった気がします。長谷川博己はあんな中途半端な立ち位置じゃなくて、地球側か宇宙人側かもっとはっきりさせたほうがよかったんじゃないでしょうか。途中で映画のタイトル「散歩する侵略者なんだ!」って叫ばせるのはあかんでしょう。小泉今日子に宇宙人の侵略のおかげで色々問題があった地球も団結できたみたいな台詞を言わせてるけど、映画なのにその台詞一つで終わらせるのはどうかと思うし。長澤まさみは「しんちゃん、しんちゃん」と言いながら松田龍平演じるしんちゃんにちっとも向き合わないからイライラしました。

最後は「愛」という概念を宇宙人が知ることによって地球侵略を断念したということだと思うんですが、その概念がどんなものかもはっきりせず、ただ愛が…と言ったって何の説得力もないと思うんですが。愛の過大評価だと思います。

松田龍平だけではフォローしきれないものもあるんですね。
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