ハリス56号

散歩する侵略者のハリス56号のレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.6
黒沢清はクリーピー以来2作目。
これでもかって言うぐらいの不穏な感じ、イヤ〜な感じ、静かに何かが進行している感じを上手く醸し出すのはクリーピーと同じ。クリーピーの香川照之の時もそうだけど、明らかに普通じゃない人を見るのは楽しい。
車の運転中、背景がぼやけた空みたいになって飛んでるようなフワフワした不思議なシーンもクリーピーとの共通点かな。ナニコレ?監督好きなの?

内容としては、
地球侵略の先発隊(たった3人)が地球人の頭の中から「概念」を奪って地球人を理解する。それをまとめて本部に送信すると地球が理解され侵略が始まる。概念を奪われた人は、その概念が無くなってしまう。例えば家族や所有、愛など。一見不思議な設定だがこれがなかなか面白い。シュールな会話劇がメイン。
まあ評価は分かれるだろうなぁ。私はまあまあ面白かった。

長澤まさみの普通の奥さん感がよかった。可愛い。
東出昌大は黒沢清ファミリーなの?今回もチョイ役。
小泉今日子必要かなぁ?

トレイラーで長谷川博己が隕石攻撃みたいなのを受けてるシーンを入れてるのは正解。あのシーンのおかげでイツ侵略が始まるの?とドキドキしてたけど、実際は組織からの攻撃シーンだと分かってあぁ助かったなヨカタヨカタ。‥えっ、結局攻撃されるんかーい!とハラハラ、まさに映画の醍醐味を堪能。

最後はまさに「愛は地球を救う」
そう言えば、日テレ入ってた。ネタバレになるので宣伝に使えないのがツライとこだ。
ハリス56号

ハリス56号