あたり

散歩する侵略者のあたりのネタバレレビュー・内容・結末

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

タイトルとキャストで期待値が上がりすぎていたかもしれない。
松田龍平の宇宙人役も、長澤まさみの常にいらいらした妻役も、長谷川博己の世の中諦めてるジャーナリスト役も、その他役者陣全員良かったんだけど、なんかいまいち噛み合ってない感じがした。役者陣がお互いにというよりは ストーリー・舞台と噛み合ってないというか…。ホラーっぽいかと思ったらちょっと心温まる感じもあったり、でも不気味だったりで映画全体に統一感がなかったせいもあるのかもしれない。

途中何度か クリーピーっぽいな〜 と思ったんだけど監督が同じなのね、納得。クリーピーぐらい振り切って不気味だと逆に笑えるんだけど。

個人的に目を引いたのは前田敦子と満島真之介と児嶋一哉。あっちゃんはうまくなったな〜と思ったけど、セリフに滞りがないぶんリアリティがない感じがちょっと残念だった。満島さんは最初気付かなかったぐらいおじさん感が出てて、その後登場した時も絶妙にダサいというか残念というかなんか痛い感じがうまかった。児島さんはわけわかんないままやってると思うけど演技うまい。

愛の概念奪っていいよって言うシーンでは不覚にも泣いてしまった。でも奪った直後の龍平さんにはなんか笑った。本当にわかった?と思って。
キョンキョン、演技が80年代っぽ過ぎて浮いてた気がした。

侵略は中止になったし真ちゃんはそばにいてくれることになったけど、鳴海は真ちゃんにそばにいて欲しいと思わなくなってると思うと悲しい。でも愛は育むものだし概念なんて作り上げていくものでもあるし、いつか鳴海の胸に愛がまた芽生えるといいなと思ったし、そうなるだろうと思う。
あたり

あたり