せんだ

散歩する侵略者のせんだのネタバレレビュー・内容・結末

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

久々に好みの邦画と出会った。
演技の良さはどのキャラクターも素晴らしい。血塗れの女子中学生?の図は、映画大好きキッズにとってとてもワクワクしちゃうでしょう。
平穏でありそうな田舎に突然一家殺害。そういえば最近見たいぬやしき(アニメのだけど)と近い構図だったな。

ところで天野くんは最後の方で櫻井さんに乗り移ったのかな?演技では乗り移った風なんだけど、これが櫻井さん自身の贖罪による狂気だったらと考えるとなかなかワクワクする。人類なのに人類の敵となった事の贖罪というか。まぁ身のこなし的に天野くんなんだろうけども。

人類最後の逃避行の画の良さ。
でも定義するのがあれだけ難しかった愛をしんちゃんはどう仲間に伝えたんだろう。そらテレパシー的なものなんだろうけどアッたまらんわ!侵略やめよ!って宇宙人総意でやめたのさすがにちょっと面白くないですか。ガイドから概念を奪わなかったりなんだかんだ人間臭いところあるよねこの宇宙人。

社会に配列された人類が外的要因から攻撃を受けて一斉に輪から外れたらきっとこういうことになるだろうし、ある種羨ましいとさえ思う。
そういう状況に追い込まれてやっと互いに向き合うことが出来るのであろう。
けれどもそれってきっと、繋ぎとめようとする配列の中での行動が重要であると思うし、それがあってこそだと思うので、きっとそれをしなければ何も変わらず審判の日を迎えるのでしょうね。とも。
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