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散歩する侵略者のOiwoのネタバレレビュー・内容・結末

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

【ストーリー】
ある日、突然、鳴海の夫、真司が別人のようになる。何も覚えておらず、意味不明なことを言う。
(真司はおかしくなる前、会社の女の子と不倫をしていた。)
自分は宇宙人で、地球を侵略しに来たと。
真司と同じ症状の人間が他にも2人いて、雑誌記者の桜井は彼らに密着取材を始める。
そして、彼らは本当に宇宙人で、人間の概念を奪い取ることで人間について理解する存在であった。そして、人間をある程度理解したら、侵略を開始すると。
人間は概念を奪われた副作用によって、異常行動を起こすようになったり、廃人のようになる。
そして、彼ら2人は真司を探し、その間、仲間に知らせる通信機を完成させる。
真司と出会った彼ら2人は通信機を作動させる。
しかし、真司は妻鳴海に言われた通り、真司として行動するようになり、いつしか自分が宇宙人なのか真司の一部になったのかわからなくなってしまう。妻鳴海の言われた通り、2人で逃げる。
2人は通信機を作動させた後、人類に殺される。2人の内、1人は人間に攻撃され、死の間際、桜井から自分の身体を使っても良いと言われ、桜井の身体を乗っ取り、通信機を作動させたが、結局殺されてしまう。
真司は人間について、理解できていないことが1つだけあった。それは愛についてだった。
妻鳴海はガイドであり、ガイドからは何も奪ってはいけなかったが、鳴海が真司のことを愛しているのは自分だけだから、自分からしか奪えないと言われ、鳴海から愛の概念を奪う。
愛の概念を奪った真司は、人間の尊さを知り、仲間へ人類への侵略を止めるよう伝える。
そして、真司は真司として生活し、まったく勘定が無くなった妻鳴海を一生支えると誓った。

【感想】
途中で入るちょっとコミカルなBGMが気味悪さを際立たせていた。結果的に、鳴海は愛の概念が無くなってしまったが、真司が一生傍にいるという夢が悲しくも叶った感じ。
鳴海も真司について覚えていて、2人共幸せに暮らすようなハッピーエンドが良かった。
あまり驚くような展開が無く、観ていて飽きはしなかったが、あっと驚くような展開もなくそこがちょっと物足りなく感じた。
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