劇団イキウメが好きで、イキウメ版『散歩する侵略者』は観劇したことあります。
最後にスピンオフ『予兆』の感想も書きました。
映画版、最初はなかなか世界観は引き継いでいるかな、と思いながら観ていたんですけど、やっぱり終わり方が舞台版と違うのでちょっとモヤモヤ。
劇団イキウメの浜田さんが医者役、スピンオフでも安田さんが医者役で出演しているので、その点観ていて「あ!」となりました。
映画だと視覚的な情報量が増えるので、舞台で観たものを投影してしまうと大分失敗してしまうと思います。あと主要キャラクター達の設定も大分違う。序盤で固められていただけに、終盤の水に溶かした薄さはとても残念…(観るまでは期待していました)。
それを考えると、スピンオフの『予兆』の方が見応えがあるのと、SFホラーを掲げているイキウメの作風に近いような気がしました。
東出昌大の朴訥さがとても良い。
彼は『寄生獣』でも思ったけど「見た目は人間、中身は人外」というのが素晴らしく上手いと思います(褒めてる)。
ただ映画版とドラマ版、どちらも出てるのにそれぞれ違う役というのがなあ…そこどうにかならなかったのか…あの世界には東出昌大の容姿の人間が確実に二人は生きてることになるじゃないの。大事件だよ。
イキウメ版『散歩する侵略者』、素晴らしいので、この映画で気になった方はそちらを一度観ていただくのをオススメします。