みおこし

散歩する侵略者のみおこしのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
2.9
児嶋さんお目当てで鑑賞。公開当時から不思議なタイトルだなあと思っていたら、なんと宇宙人に関するお話だったとは...!

行方不明になっていた夫の真治の人格が豹変し、まるで夢遊病のように毎日散歩に出かけ続けていることに妻の鳴海は恐怖を感じていた。一方、街で起きた一家の惨殺事件の捜査を進めるジャーナリストの桜井はこの事件の背景によからぬものが関わっていると気づき...。

『遊星からの物体X』然り、見えない敵が次第に自分の周りを侵食していくという設定ほど怖いものはありませんが、本作はちょっとコメディタッチ?の部分もたくさんあったからなのか、一体これは怖がるべきなのか笑うべきなのか分からなくなってしまって、最後までなんとも言えない消化不良なモヤモヤ感を抱きながら観てしまいました。
エイリアンに憑依されると、言動も不可解なものに当然なっていくわけですが、それも怖いというよりはどちらかというと滑稽だったり...。うーん、掴めなかったな...。
でもその割に殺戮シーンは結構グロテスクだったのでびっくり...!

"自分"という言葉が多用されていましたが、たしかに自分が自分じゃなくなることほど怖いものはないわけで。異世界からの侵略者によって、自分が大切にしてきたものを失ってしまう恐怖には戦慄。夫や妹が別人になって、自分との記憶も無くしてしまうなんて切なすぎる...。

豪華キャスト集結でしたが、御目当ての児嶋さんはコンプレックスを抱えている刑事役で今回は登場シーンも少なめ。突然アクションシーンが始まって、さすがに笑っちゃいました(笑)。
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