「電人ザボーガー」「デッド寿司」「ライヴ」の奇才・井口昇監督最新作。
残念ながら先述の三作程の域には至らない少し緩い出来だったと思う。しかし中盤以降の主人公とヒロインの撮る・撮られる関係にまつわる部分には良さがある。・・・とか思って観ていたら、ラスト20分のそれまでの全てを踏み台にした怒涛の転換と巻き返しに思わず感動。井口さん、やっぱりあなたの中には乙女がいる・・!だから井口映画を観るのはやめられない。
低予算にしてはしっかりした仮面内主観や血飛沫のCGはなんと高校三年生の少年がCG作成を担当していたとの事・・時代は変わった・・
主人公の名前にはある種のレクイエムがこめられているのかも。