リアル。それがこの映画の良さ。実話だし。
病だと感づいたときの土屋太鳳の暴れ様、
眠ってからの痙攣、目覚めてからのキョトンとした顔、
美談にせず、全て見せる。
土屋太鳳とそれを引き出した瀬々監督がすごい。
そして、土屋太鳳の明るさと前向きさと
佐藤健の寡黙さがとてもいい具合を出してた。
恋愛映画はカップル同士の相性がかなりキーで、
その2人を観客が応援したくなるかがポイントだけど、今回はとても良い!
二人が可愛い!
だからこそ、佐藤健がプロポーズをするときに、
クリスマスの時にキスをして雰囲気を作ろうとするときに、
一瞬失敗する姿に観客はクスッとして、
2人を応援したくなる。
それもリアル。
難病ものの名作「余命1ヶ月の花嫁」も同じだった。
三木孝浩みたいに淡い映像にすることもなく、
ファンタジーではなく、本当にあった様に
ごく普通の取り方をしていることも良い。
ここは脚色のところだけど、
岡田さんの脚本もいい。
難病を支えることと佐藤健の職業の整備士をうまくかけているところ少し泣いた。
そして、タイトルが出るタイミングが最高!!!
冒頭の空のシーンで「ここで出たら最悪だな」と思ってたら、、、
素敵すぎるタイミング…。
からの結婚式のシーンはすごい短いんだけど、
短いからこそそこに様々な登場人物のこれまでの想いを集約させて、
最後の最後で涙腺が爆発する。
「幸せとは
星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく、
大切な人に降りかかった雨に傘をさせることだ」
そうだよなぁ、、、。
だから、佐藤健は土屋太鳳が寝てる間は涙を見せず、
別れると決意した日に初めて泣きたんだなぁ。