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8年越しの花嫁 奇跡の実話のKのレビュー・感想・評価

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)
3.7
幸せ絶頂のカップル尚志と麻衣。ところが結婚式の3ヶ月前に、麻衣は原因不明の病に襲われ昏睡状態に陥ってしまう。その後はタイトルから察しがつく通り。

麻衣を昏睡状態に陥れた病気が何なのか、そこからどんなストーリーが展開されるのかが気になるところでしたが、病気は予想以上にショッキングで、麻衣を支える尚志が予想通りにまっすぐで健気で感動させられました。

映画で観たら簡単だけど8年ってとてつもないし、これが実話ってすごい。土屋太鳳ちゃん、佐藤健くんの演技良かった。これは泣かずにはいられなかったです。

麻衣の病は今でこそ「抗NMDA受容体脳炎」と診断名がついているが、発症した当時は名前がなく原因もはっきりしない病気だったそう。体内で生じた抗体が脳を攻撃し、極めて激しい精神運動興奮と幻覚、妄想、痙攣発作、不随意運動など、見ている側も辛い症状。

『エクソシスト』で悪魔に取り憑かれた少女も同じ病気だったとされていて、当時は悪魔払いの対象ともされた。医学的研究が進んだ昨今、この病気もようやく原因が解明されてきたというところがあるようです。

クロエ・ グレース・モレッツの『彼女が目覚めるその日まで』でも同じ病気と闘う女性が描かれているようで、気になります。
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