前作から、なんと8年も間を開けての続編観賞。その間に僕は色んな映画を観て「ディセンダント」シリーズの監督が、「ハイスクール・ミュージカル」や「ニュージーズ」を手掛けたケニー・オルテガである事も把握している。ティーンを主人公にした実写ミュージカルを撮らせたら、彼の右に出る者はいないのではないか。
「美女と野獣」のアダム王子が設立したオラドン高校に、ディズニー・ヴィランズの子供達が通う事になるという、近年のディズニーらしい自虐テイストのコメディの続編となる本作は、学園ものとしての要素は後退し、王室で暮らす事になったヴィランの娘マルの葛藤と、アクション映画としての要素が前面に出ている。
このシリーズは、ツタヤでも映画コーナーに並んでいるのでややこしいけど、本来はディズニーチャンネル用に作られたテレビのスペシャル番組なので、アクションシーンをフィーチャーするとなると、セットのショボさがどうしても気になってしまう。俳優陣が結構頑張っているから、余計に落差を感じてしまうのかも。
しかし、音楽面は流石の出来で、中世っぽい時代設定でありながら、ヴィランらしくEDM風のやんちゃなダンスビートで盛り上げる構成は、前作よりパワーアップしていると思う。