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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のmrmtのレビュー・感想・評価

2.9
追記
本来こういう作品を見るときには野暮な「ifなんてものは無い」という考えを導入すると、途端に強烈で面白くなる。
プールでの競争で負け、夏休みはそのまま終わった。それだけが現実。他は別の世界で起きているかもしれない出来事。そう考えると、とても切ない物語になる。
この作品は「タイムスリップ」ではなく「if」の映画なので、そう考えても物語は破綻しない。
ただ、そのような解釈に誘導するような演出は作中にはなかったと思う。

原作レイプ感満載の演出とラストシーンがわかりにくさが悪さしていたと思う。
あったかもしれない幸せな世界を見せておいて現実はあれだ、というラストはよく考えてみると強烈。でも唐突過ぎてスッと入ってこない。
残酷な夏の物語として、カルト映画的な良さは無くはないのかも。



以下は鑑賞直後の感想
原作はみている。

原作は生の小学生が演じているからこそ良かったのに、アニメ化して大丈夫か?と不安に思いながらも映画館で初日初回にみた。

登場人物は中学生に変わっているのに行動、言動が原作とほとんど変わっていないのはどういうことだ?

原作は男子小学生の無邪気さがあったからこそ、女子であるなずなが少し大人びているところが際立って良かったのに、今作では男子側はサル、なずなはビッチと化している。

なずなを露骨に性的に描写するのは最悪。アニメではよくあることだけど、原作が実写であるせいかとても気持ち悪く感じた。

オープニングの花火と、観月ありさのくだりだけは良かった。
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