Automne

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のAutomneのレビュー・感想・評価

1.0
全体的につまらない映画ですが、ギャグだと思って見に行ったら逆に笑えてくるのでおすすめです◎
あ、でも劇中のギャグはセンス0なので、おのおので笑えるツッコミどころを見つける必要がありますが😅

ひとことで言うならば、
【 君の名は。の 雑コラ 】

去年の君の名は。の大ヒットを受けて、業界人が「高校生の青春もの、夏、恋愛が受けるんだろうな」と思って作ったんだろうな、という安易で生々しい悪意のようなものが垣間見えてしまい興ざめでした。
岩井俊二、大根仁、川村元気、夏、青春、恋愛、アニメ、菅田将暉、広瀬すず。
こんなにもヒット要素を掻き集めて、よくもこんな駄作作ったな、と尊敬できるレベルです。
例えるならば、ものすごい高価で、最高品質、海外から直輸入の高級食材を使って、調理をせずにミキサーにかけたようなもの。

1.0のうち、1.0は作画と音楽です。
作画や音楽は、予告編から素敵だなと惹かれていたのですが、脚本やキャスティングがダメでしたね。
広瀬すずと菅田将暉は確かに若者ウケもするし映画の内容以外のファンの来場も見込めます。ですが、俳優のイメージが2人ともあまりにも強すぎるので、ハウルの動く城のキムタク状態になった人は少なからずいるでしょう。
肝心の内容ですが、君の名は。のヒット要素の、夏、学生、青春、恋愛、というのは抑えてはいるのですが、全体的に時代遅れ感が否めません。ヒロインが歌う松田聖子の曲も良いチョイスだと思いますが、意図してチョイスしたのでなく、時代遅れの脚本がたまたま功を奏したとしか思えません。
岩井俊二の原作は少し古いものだったはず。ですが2017年世に出すに当たってほとんど手直ししなかったのがバレバレです。

内容で特に気になった点を3つあげときます。

①垣間見える少女趣味、ロリショタ
ヒロインのなずながアイドルになりたい、と電車の中で歌うシーン。この辺りから完全に私はついていけなくなりました(笑)
ざっくり言うと、歌うシーンから空想のシーンに飛ぶのですが、その妄想がイタすぎる…😅
フリフリのプリキュアみたいな服に、相手役の主人公は白馬の王子様、乗るのは馬車、というセンスの欠片もないもの。ふりふりのドレスに白馬の王子様って…ここは日曜朝7時の枠ではないぞ😅
とにかくプリキュアの変身シーンそっくりでした。そこでキラキラしてなずなが衣装チェンジで見えないように裸になる演出とか全く要らなかったですし、需要もありません。
ターゲットを誰にしているのかが全く分からなかったです。予告編や声優からして、君の名は。みたいなものを目指しているとしたら、そういう層が見に来る訳だから、プリキュアを見ている保育園児はこないだろうしストーリー的にも大人向けだろう。
確かにアニメ・声優好きな目の肥えたオタク達をターゲットにするなら向いているだろうが、その層は広瀬すずと菅田将暉のキャスティングの時点で切られている。じゃあどこに需要あるのかと。
また、こういったフリフリの衣装が随所に登場してきていて、少女趣味でない私は嫌気が差しました。制服のスカートの裾に白のフリフリがついていたり、背中にリボンがついていたり、デザインのセンスが完全にロリコンでした。コンサバ大学生の私服じゃないんだから😅

②フェミニズム的にアウト
ヒロインなずなのセリフで、「ビッチ」「女の子はどこへ行っても働ける、水商売しよっかな」的なセリフがあるのですが、これは今の時代、女性蔑視と取られてもおかしくないと思います。確かに、「駆け落ち」のくだりとともに、女性の優美な感を出そうとしているのは分かる、ですが限度というものがあるかと。16歳の女の子にそれを言わせたら、国によっては大問題になるでしょう。また女性主義者が文句言ってんな、と思ったそこのあなた、私は男です。男から見てもそれくらいなので、ここまでフェミニズム関係で炎上していないのは、シンプルに客の入りがないのだな、と思いました。ちなみに私が行ったときは15人程度の客数でした😅

③登場人物が非常識、キャラ薄い
ヒロインの親が非常識すぎて引きました。娘の同級生と娘が一緒にいたとして、次の日引っ越ししないといけないのに遊んでいたとして、挨拶も何もせずに、ひとことめが「なんだコイツは?」ですよ。おかしくないですか。ジョイマンですか。倫理的になってないですし、無理にヒロインを連れていこうとした主人公に対して、引き止めて話したりして説明せず、いきなりぶん殴るんですよ?親としてどうかしてませんか。
また主人公とヒロイン以外にほとんどキャラがなく、どのキャラも同じに見えてきます。声優雇わずに、声マネの上手な人が声を変えてひとりで収録したほうがよっぽどコスト減らせますよ😅

最後に、どうしてこんなに私は批判するのか、恨みでもあるのか?という人もいるでしょう。ですがそれは一種期待の裏返しだったと言えましょう。
本当に楽しみにしていたんです。
予告編の優美な映像と音楽で期待を高めたのは私だけではないはず。
ですが、見に行ってみて、気がつきました。
予告編はカルピスの原液に過ぎなかったと。
本編は水です。

以上