あでゆ

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のあでゆのレビュー・感想・評価

1.6
夏休みの登校日。中学生の典道と祐介は、なずなの前で競泳対決をすることに。典道は、競争のさなかに水中で不思議な玉を見つける。一方祐介は競争に勝ち、なずなに花火大会に誘われる。放課後、皆が打ち上げ花火のことで盛り上がっている中、なずなが母の再婚に悩んでいることを知る典道。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、ふいに玉を投げると、なぜか競泳対決の最中に戻っていた。

ループものというストーリー軸、シャフト的な画作りが相まって『魔法少女まどか☆マギカ』を思い出さざるを得ない。本作の白眉であろう打ち上げ花火を背景としたシーンは非常に幻想的で、『まどマギ』のイヌカレー演出にも似ている。

アニメとしての喜びはそれなりにある。美しい絵、手持ちカメラに似たようなカメラ演出だったり、SFに関わるドラッギーなショットなど絵を観ているぶんには非常に飽きさせない工夫が散りばめられていた。
とはいえ、ストーリー部分が非常に退屈で、雰囲気を優先した結果45分で終わる話をただ伸ばしているなあという気持ちしか抱けない。

菅田将暉の演技は菅田将暉まんまといった感想なのだが、広瀬すずの演技は本人の透明感あるキャラクター性と調和して非常にサマになっていた。
DAOKOの音楽など、人選は割と成功している印象。
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