47都道府県に足を踏み入れた男

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の47都道府県に足を踏み入れた男のレビュー・感想・評価

2.4
良かった点
主題歌。絵がきれい。

悪かった点
男でも共感できない下ネタ。一体どの層を狙ったのか分からないストーリー。

原作は見ていない。
 この作品はどの層を狙ったのかが謎である。制作陣は深夜アニメよりでアニメオタクを狙ったのか、キャストは大衆向けで若い人を狙ったのか、原作を見ていた層の高めの年齢を狙ったのか、はたまたこれらすべてを狙ったのか。全く予想がつかないが、つまらないと感じるシーンの多い作品であった。まず、この映画の宣伝手法や絵のタッチは若い人向けであることに間違いないが、劇中に登場する松田聖子の曲に馴染みがある10代20代というのは圧倒的少数派であろう。そのシーンを見たところで、何らノスタルジーを感じることができず。最終的につまらないという感想になり広まったのがこの作品であろう。

 私にとって一番悪印象だったのは下ネタである。しかも、この映画に登場する下ネタは深夜アニメのそれよりも、不快感や嫌悪感の強い下ネタであった。言うなれば小学生レベルの低レベルな下ネタだ。ジャンプでもマガジンでもないコロコロコミックレベルの下ネタである。そんなものは高校生以上の年齢にもなれば卒業しており、この映画を見る若者層とマッチングしていない。ここでもやはり、どの層を狙ったのかわからないのである。私は男だが、男がこんなものをみて喜ぶなんて思われたら、たまったものではない。ちなみに私は下ネタグランプリを見るほど下ネタ好きである。

評価ポイントは主題歌のみである。デュエット曲として数年はカラオケの上位に食い込み続けた。シャフトの作品は好きな作品が多かっただけに残念である。この映画はPVだけをみて楽しむのが正解だ。