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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

3.4
「打ち上げ花火、下から見るか横から見るか」を観ました。

アニメの方です、テレビ放送してたので

こういった絵が可愛いアニメは、けっこう好きです
ただストーリーの意味がよく分からない
テーマは何だろう
人生は一度きりだから、後悔のないよう瞬間を精一杯生きよう、というタイムリープものにありがちなテーマしか思いつきません

転校することが決まった及川なずなと、同級生の典道との逃避行とでもいうのでしょうか
観る側は、自然と2人を応援してしまうように誘導されます

なずなの母親もその恋人も、なずなの気持ちを考えようとしない縛り付ける存在として描きますし、典道の友人である安曇祐介も、なずなに片思いしてるという設定ながら、なずなとの約束をすっぽかすなど、ひでーヤツと思わせるよう誘導されます

登場する人物のほとんどがどうでもよくて、要するに典道となずなの2人の物語なんですね、これ。

物語の中で重要な要素として描かれる花火が丸いのか、平たいのかという問いについては、見る側のほとんどの人が丸いと知っている中で、あえてタイムリープした先で、丸くない花火を見せることで、その世界が現実では無いことを悟らせるという道具として使われています。

この花火の使い方をうまいと言う人もいるでしょうが、正直言って「だから何」という感じです

最後も思わせぶりな終わり方で、なんだか尻切れな感じがします
正直ファンタジーとして見れば、まだ観れますが、名作と呼ぶのはちょっと難しい評価ですね

だって応援する見る側としたら、2人が追手から逃れて2人だけの時間を幸せに過ごす、と言う結末に期待をしたいわけです
ただし、やり直した先はすべて別次元の物語で結局2人に幸せは来ないわけです
あんだけ誘導しておいて、この終わり方はないですよ

こんな終わり方で、あーいい映画だったなと思う人がどれだけいるんでしょうね

というわけで、個人的には70点の映画です
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