Naoya

ぼくの名前はズッキーニのNaoyaのレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
2.7
不慮の事故で母親を亡くした9歳の少年は、子供が集まる孤児院に連れて行かれ、生活を始める。クロード・バラス監督のストップモーションアニメーション作。アニメ作ながら、孤児院の生活風景には現実的な世界観があり、何よりストップモーションアニメと思わせないような滑らかさのある動き、そして登場人物の表情が一つ一つ細かく、感情が読み取りやすいリアリティがある。子供心が繊細に描かれ、ストップモーションとは思えない程の作り込みを感じ、違和感を感じさせない丁寧さを感じる。色合いも独特だが鮮やかで魅力的。66分と短い作品ながら、しっかりしたメッセージ性を込めた、心にスっと染み入る物語。重たいテーマも持ちながら、温かみのある内容でもあります。
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