朝ごはん

ぼくの名前はズッキーニの朝ごはんのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最近流行りの「擬似家族」をテーマにしたものではあるが、本作の優れているところは、出逢いだけでなく別れにも温かな眼差しが注がれるところだろう。
施設を出るズッキーニとカミーユを送り出すシモンに心を打たれた。短い上映時間の中に、別れと出逢いが繰り返され、子供たちの成長が優しく描かれる。少年少女の新たな旅立ちでもあり、ズッキーニの絵手紙によって紡がれる小さな物語に感動を覚える。離れていたって、僕らは家族なのだと。
アニメーションのクオリティをとっても、ジェットコースターの場面やロッジのダンスシーンは見所のひとつだが、雪の描写も美しい。フワフワとした柔らかな雪の感触が見事。音楽や透明感ある色彩表現も最高に映画の魅力を引き立てている。
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