映画狂人

八月の物語の映画狂人のレビュー・感想・評価

八月の物語(2006年製作の映画)
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5ヶ国語を操る逆輸入俳優ディーン・フジオカの映画デビュー作、女子高生の一夏の甘酸っぱい恋模様を描いた月並な青春映画。
『恋する惑星』のフォロワーなのか約1時間の中篇で歌唱込みの音楽が延々と流れているのでMVを観ているような錯覚を覚える、恐らく大半の人はディーン目当てで観るだろうから映画としてのクオリティは二の次。
演出もカット割りも下手糞で酷いんだけど嫌いになれない理由は「現地の空気を映像に閉じ込めた」から、茹だるように蒸し暑く雑多でカオスな香港の街並みや雰囲気がひしひしと伝わって来る。
個人的に郷愁を感じさせるアジアの夏の風景が大好きなので薄い内容にもそれなりの満足感は得られた、滴る汗を見ていると幼少期の数日間だけとは言え香港で過ごした日々が蘇る。
ヒロインは可愛く見えたり不細工に見えたりビジュアルが安定しないが、当時20代半ば位のディーンは文句なしのイケメン。
青春描写の定番=自転車二人乗りはやはり画になるのでもっと観たかった。
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