1950年代、アメリカ。孤児の少女たちの着ている質素なワンピースやネグリジェ、小さな白いお屋敷なんかが全部カントリー風で素敵なんだけど、どうして人形はこうも恐ろしい形相に作っちゃったんだ…。
人形師の夫婦は自分たちの孤独を紛らわすため、いかにも霊が好みそうな無垢な少女たちを呪いの館に住まわすとは、なんて罪深いことをしてしまったんだ、と思った。悪魔は心の弱みに付け込んでくる。
白昼でも、人がすぐそこにいようと、おかまいなしに襲ってくる恐怖。
それでも中盤までは微かな希望を抱いてたんだけど、そうだった、これは恐怖の前日譚なんだった。スカッと悪霊退散できるわけなかったんだ。
脅かされっぱなしのやられっぱなし。
そして呪いの連鎖へと……