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アナベル 死霊人形の誕生のTSのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)
3.5
【前作よりパワーアップ】75点
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監督:デイビット・F・サンドバーグ
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー
収録時間:110分
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2017年劇場鑑賞81本目。
改めて思いましたが、ホラー映画は映画館で見るに限りますね。最初こそ、お馬鹿さんばかりだったので懐疑的に見ていましたが、後半は見事に挽回してきたので中々楽しめました。『ライト/オフ』と同じ監督のようでして、「怖い演出」というのをとことん追求しているような感じが見られました。「うるさいだけ」という感想にしようかなと思いましたが中々予想の斜め上をいきました。心臓の悪い方はご注意を。

『アナベル 死霊館の人形』の前日譚に相当するもの。前作はかなり物足りなかったのですが今作は中々のパワーアップを遂げています。今作から見ても何ら問題ないですが、明らかに前作より今作の方がびっくりするので、前作を見てからの鑑賞をオススメします。やはり西洋のホラー物となればゾンビ系か悪魔系に集約されまして、今作は間違いなく悪魔系。となれば、個人的にかなり苦手な(怖くないという意味で)『エクソシスト』みたいな感じなのかなと思い身構えていたのですが、随分印象が違いました。この人形は実在するものでして、流石に今作の内容はかなり脚色されていると思いますが、それでもアメリカ屈指の曰く付き人形である模様。

前半は「なんでそこにいくの?」とつっこまずにはいられない描写が多々あります。あんな不気味な人形、封印とはいえいつまでも置いておくなよ!と言いたくなりますし、子ども達も好奇心旺盛なのは良いですが墓穴を掘り過ぎ。しかし、人形に潜む悪魔は徐々に本性を表してきて、グロテスクな描写もやや多くなってきます。薄暗く不気味な一軒家で繰り広げられる恐怖の出来事。効果音が有効的に使用されているのでホラー独特のストレスを感じれます。

笑いそうだったのが、たまたま横に居合わせていた中学生と思しき男子数名。ほとんどの恐怖シーンでびっくりしていて、挙げ句の果てには終盤はみんなうつむき状態。そんなに怖いの苦手なら見に来るなよ(笑)と言いたくなりましたが面白かったからokとしましょう(笑)

ポルターガイスト的な現象も多々利用し、人形の恐ろしさだけでなく、あらゆる霊的現象を最大限に引き出しています。これより怖いホラー映画は世の中にごまんとあるものの、最近のホラー映画の中ではかなり頑張った方なのではないでしょうか。あまり期待しないで見にきたので、まずまずの満足度でありました。ただ、その割にはスコアは抑えめ。僕のホラー映画の基準はシンプルであり、「怖いかどうか」のただ一点であります。そうなると、良かったのですがもっと理不尽なくらいに怖い方がより良かったかな?と思えてしまうのです。
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